日本は新築信仰が強い、中古の注文住宅は何故売れないの?
日本では新築信仰が強く、家を求める場合は新築の注文住宅が人気です。日本人は個性的な家を求める傾向が強いので、中古よりも新築を優先してしまいます。しかし、諸外国では必ずしも新築の需要が支配的ではありません。イギリスでは中古の需要が多く、個性的な中古も見られます。イギリスの住宅はつくりが頑丈で、長期的に使うことのできる耐久性を持っているのも事実なのです。
注文住宅は新築に限ると考えるのは日本人の特徴ですが、中古の利用も選択肢の一つなのです。新築は確かに間取りを自由に決めることができますが、個性的な間取りが必ずしも必要なわけではありません。人間はどんな間取りであっても、慣れにより不都合は感じなくなるものです。中古には新築には無い良さがあり、それを知ることも必要となります。
新築には無い中古の良さは都市の中心部からでも物件を選べることです。新築が供給されるのは主に郊外の住宅地ですが、中古の場合は都市の中心部からも供給を受けるのです。そのことにより注文住宅では得られない立地の良い住宅を得る可能性が開けてきます。さらに、災害に遭いやすい土地かどうかの判断も過去の事例から落ちついて知ることができるのです。
注文住宅の選択肢は広く様々なパターンが考えられます。中古を選ぶ場合は不動産会社を訪れる方法が効果的です。特に地元の不動産会社には情報が集まっているのです。住みたい場所で営業している不動産会社を訪れることで、思いがけない物件と出会う可能性もあります。不動産情報はインターネットにより調べることもできますが、物件の全てがインターネットにアップされている訳ではなく、実際に不動産会社の店舗を訪れなければ知ることのできない情報も多くあるのです。
中古物件は比較的安く手に入れることができます。土地の価格は同じだとしても、住宅部分の価格が大きく違うためです。求める場合は建物の性能を専門家により確認してもらうことが必要となります。住宅診断士は現在の住宅の状態を技術的に診断してくれるので便利です。構造部分と屋根に問題が無ければ、リフォームにより新しい住宅と同じような外観と内観が得られるのです。
既存の物件は不動産会社以外にもハウスメーカーでも情報を得ることができます。予算面で新しい住宅には手が出ない場合でも、古い住宅を探してもらうことで持ち家を取得することができます。少子高齢化により住宅は過剰気味となっているので、取得のチャンスは広がります。